6月7日より「かつや」から新メニュー「ニブンノニショクドン」がテイクアウト限定で発売されました。
ニブンノニショクドン?
つまりはイチショクドン??
ドーユーコト???
これは実際に買ってみなきゃ分かりません。
そこから見える「かつや」のメニュー戦略をリポートします。
ターゲット層は変わらず「男性、サラリーマン、がっつり食事」
「ニブンノニショクドン」は新型感染症が蔓延しテイクアウト需要が高まる中、より多くの方に楽しんでいただけるメニューとして誕生しました。
ほぼ1/2サイズが4種類、組み合わせ自由で定番の味も新メニューも味わえます。
ところで1/2メニューといえば巷では「ハーブ&ハーフ」と呼ばれることが多いです。カフェやイタリアンでよく見かけますね。
でも「かつや」は「ニブンノニショクドン」です。
なぜでしょう。
これはメニューのイメージが違うからです。
・ハーフ&ハーフ・・・少しずつ、色々食べたい。量が少ないかも。
・ニブンノニショクドン・・・1/2サイズが2つ、選べて1食分あります。
「かつや」のターゲット層は「男性、サラリーマン、がっつり食事」です。
ハーフ&ハーフでは物足りないイメージを持たれてしまいますので、ブンノニショクドンで食事としての満足感をしっかりアピールしています。
もちろんニブンノニショクドンは1つ(1/2サイズ)から注文できますが、
「1つ(1/2サイズ)なんて注文しないでしょ?ニブンノニショクドン注文するでしょ?」
とばかりにニショクを前面に押し出しています。
ターゲット層は変わらず「男性、サラリーマン、がっつり食事」です。
テイクアウト限定で利用動機を広げる
ニブンノニショクドンはテイクアウト限定販売です。
なぜテイクアウト限定なのでしょう。
ニブンノニショクドンには利用動機を広げる仕掛けがあります。
テイクアウトは普段使いしているサラリーマンの方に家庭でも「かつや」のメニューを味わってもらうことができます。
そしてニブンノニショクドンは組み合わせ自由の1/2サイズです。一人分の食事だけでなく、
- 家族で
- いろいろな味をシェアして
- 食卓のもう一品として
様々な場面で利用することができます。
いつもの味を家族で楽しむ、ただのテイクアウトメニューではなく利用動機を広げています。おうち時間が長くなった今だからこそ「ニブンノニショクドン」が登場しました。
「ニブンノニショクドン」を食べよう!
さあ「ニブンノニショクドン」を食べてみましょう。
いやー迫力ありますね。
カツ丼
まずは定番のカツ丼から。
これは安定のおいしさです。出汁がしっかり効いていますし、カツのボリュームは十分です。
ソースカツ丼
次はソースカツ丼です。
ソースのコクがいいですね。ごはんと絡めれば箸が止まりません。
赤辛カツ丼
次は赤辛カツ丼です。
一口目はそんなに辛く、、、辛!!思った以上に辛いです。でもしっかりコクもあります。
からあげ丼
最後は新登場のからあげ丼です。
今までなかったのが不思議です。大きな唐揚げが2個、ジューシーで食べ応えがあります。
どれもハーフサイズけど味とボリュームは満点です。
ブレないメニュー戦略
「かつや」の新メニューはターゲット層を変えずに利用動機を広げています。
これは他の飲食店も参考になります。
自店のメニューの強みを生かしターゲット層を絞る、出来そうでなかなか出来ないことです。
「新たに女性客を・・・若年層にアピールして・・・ファミリー向けに・・・」
ついつい手を広げたくなります。
新しい販路を広げることは良いことですが、コンセプトがブレては店の特徴が無くなります。
やみくもにターゲット層を広げるのではなく、ターゲット層を深掘りすることも大切だと思います。
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