新型感染症蔓延の影響で飲食店が苦境に立たされています。
従来の営業形態は否定され、新たな道を探る動きが活発です。
そんな中で注目されているメニューがあります。
それが「カレー」です。
国民食といわれ老若男女問わず人気の「カレー」、なぜ注目されるのか、その理由をリポートします。
みんな大好き「カレー」
皆さんカレーは好きですか?
私はカレーが大好きです。
カレーは明治時代にイギリスから伝わりました。
当初は西洋料理店で提供されていましたが、調理の簡素さと栄養価の高さ、大量調理に向いていることから軍隊で採用され、全国に広まっていきました。
戦後は学校給食でカレーが採用され、子供の人気メニューとして一般家庭に普及し、現在は国民食といわれるまでの人気メニューになりました。
ちなみに皆さんは毎月どのくらいカレーを食べていますか?
全日本カレー工業協同組合によりますと、一か月に食べられているカレーの摂取皿数は「4皿」ぐらいです。
週に一度はカレーを食べているようです。
皆さんカレーが好きですね。
「カレー」の強さの秘密
飲食店の営業に様々な規制がかかる中で、カレーは逆境を打ち破るメニューとして注目されています。
その理由はいくつか考えられます。
販売方法の多様さ
営業時間が規制される中、様々な販売方法が試されています。
「モーニング」「ランチ」「テイクアウト」「宅配」「キッチンカー」・・・
様々な販売方法に適したメニューは意外と少ないです。
麺類は時間がたつと伸びます。汁物は持ち運びに不便です。肉類は温めなおすと品質が落ちます。
冷めてもおいしい、時間がたってもおいしい、温めなおしてもおいしい、持ち運びに便利、食事として腹持ちがいい、販売時間を問わない、全てに該当するメニューがカレーです。
販売方法の多様さからカレーが選ばれています。
追加投資の少なさ
カレーはご飯とルーがあれば成り立ちます。
炊飯器と鍋があれば作れます。
大型店舗でない限り、特別に追加設備を入れる必要はありません。
備品をそろえればすぐに始められます。
カレーは追加投資が少なく始められます。
オペレーションの簡素化
カレーのオペレーションは簡素化できます。
盛る、かける、提供、で終了です。
モーニング、ランチであれば高回転が可能で利益率を上げることができます。
また簡素化された時間をトッピング、盛り付けなど店のこだわりに振り分けることもできます。
オペレーションの簡素化はカレーの強みです。
カレーの多様性
一口にカレーといっても様々なジャンルがあります。
欧風カレー、インドカレー、スリランカカレー、スープカレー、キーマカレー・・・
地域にこだわったカレーやスパイスにこだわったカレー、カレーの形状によっても様々に分類されます。
また「蕎麦屋のカレー」や「とんかつ屋のカレー」など他業態とのコラボ、「牛たんカレー」や「トマトカレー」など食材にこだわったカレー、同じカレーでも他店と違う特色を出せます。
多様性はカレーの大きな特徴です。
カレーを食べてみました
新型感染症が蔓延する中、外食業界でも立ち直りの兆しを見せているジャンルがあります。
その一つがカレーです。
先にも記した様に販売方法の多様さや追加投資の低さから、カレーに参入する店が増えています。
そこで今回は人気カレーチェーンを食べ比べてみたいと思います。
ゴーゴーカレー
金沢カレーブームの火付け役、ゴーゴーカレーです。
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ステンレス皿、キャベツの千切り、黒っぽいルーが特徴です。
食べてみると、濃い!!
しょっぱいわけではなく、濃厚な味わいです。
ホームページには「じっくり煮込んで寝かした」とありましたが、本当に深い味わいです。
食べ進めると辛みが口に広がりますが、千切りキャベツを適度に絡ませることで味の変化が楽しめます。
食べ終えた後に「また食べたい」と思わせるカレーでした。
マイカリー食堂
松屋フーズが展開するマイカリー食堂です。
![](https://tatsuya-fp.com/wp-content/uploads/2021/06/Effect_20210602_140809-800x1067.jpg)
松屋のカレーが美味しいとは聞いていましたが、ここのカレーは驚きです。
香りがいいです、スパイスの香りの中にフルーティーさを少し感じます。
食べてみると、非常にスパイシーな味わいです。
カレーの醍醐味であるスパイスの絡み合い、食べ進めるごとに味の変化が感じられます。
その中で少し感じる甘味、この感じがやみつきになりますね。
食べ終えた後は口に残る甘辛さ、これは日本人が好きな甘辛さだなと勝手に解釈しました。
上等カレー
関西で多くの店舗を展開している上等カレーです。
![](https://tatsuya-fp.com/wp-content/uploads/2021/06/Effect_20210602_142156-800x1067.jpg)
関東での店舗展開はまだまだこれからです。
実は初めていただきます。
食べてみると、お、甘め。
スパイスが効いているけど甘さを感じます。
食べ進めていくと辛みを感じますがその後には甘さが残ります。
それでも余韻は軽めなので甘ったるいという感じではありません。
非常に食べ進めやすい味です。
盛り付けもちょっと独特ですね、チーズや野菜と合いそうなカレーでした。
カレーハウスCoCo壱番屋
最後はお馴染みのカレーハウスCoCo壱番屋です。
![](https://tatsuya-fp.com/wp-content/uploads/2021/06/Effect_20210602_143849-800x1067.jpg)
業界トップです。
食べてみると、ルーはさらっとした感じです。
辛さは普通にしたので軽く食べれます。食べ進めると口に辛みは残りますが、スパイスが強いという感じではありません。
この店はカスタマイズ前提だと思います。
基本のソースから好きな辛さ調節、好きなトッピングと好きな量で食べる、「あの店に行きたい!」ではなく「迷ったらココイチでカスタマイズ」といった使い方だと思います。
カスタマイズとトッピング、業界トップの強さです。
進化するカレー
カレーの強さと有名チェーンのカレーを見てきましたが、カレーにはまだまだ可能性が秘めています。
味の可能性、多ジャンルとコラボの可能性、食べ方の可能性、日本にカレーが伝わってから百数十年たちますが、日本の文化として根付き進化しています。
その進化は地方に広がっています。
総務省家計調査(2018年~2020年平均)
による1世帯当たり品目別年間支出金額及び購入数量(二人以上の世帯)からカレールウの支出金額を見てみると
1位 鳥取市
2位 新潟市
3位 金沢市
となっています。
都会に負けないご当地カレー、町おこしの原動力になります。
カレーは私たちを飽きさせません。これからもさらなる進化に期待しましょう。
![](https://tatsuya-fp.com/wp-content/uploads/2021/06/syokuji_curry_man.png)
(出典)
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