激動の2019年、そしてFP資格取得へ
2019年は、まさに激動の一年でした。
ゴールデンウィーク前の胃潰瘍での救急搬送から始まり、胃がんの発見、入院、手術。想像以上に進行していたがん、そして会社を休職し、一年にも及ぶ抗がん剤治療が始まりました。副作用に苦しみ、実家での療養生活を余儀なくされました。これでもかというほど、次から次へと予期せぬ出来事が続いたのです。
そんな中で、私はあることに気づきました。
「自分は、お金について全く知識がなかった」
それまで、ある程度の知識はあるつもりでした。投資もしていましたし、生命保険にも入っています。確定申告だって経験済みです。
しかし、本当に必要な知識は、平時ではなく非常時に役立つものでした。
- 「入院や手術費が高額になったらどうする?」 → 高額療養費制度や限度額適用認定証について……
- 「休職中の生活費は?」 → 傷病手当金がある、でも手続きは?
- 「もし会社を解雇されたら?」 → 雇用保険がある、でもいつから受け取れる?
- 「治療が長期化したら?」 → どうすればいい?
- 「生活に困ったら?」 → 困る……
病気になってから、必死にこれらのことを調べました。「もしも、こうなったらどうしよう」と不安は尽きず、調べても調べても、心は晴れませんでした。
誰も教えてくれない、自分から動く知識
病気になったとき、生活に困ったとき、治療が長引いたときに活用できる公的な制度は確かに存在します。しかし、それらの制度は自分から申請しなければ利用できません。
誰かが「あなたはこの制度の対象ですよ」と教えてくれるわけではないのです。自ら情報を集め、行動して初めて、助けを得ることができます。
学校では教えてくれなかった、この現実。私の知識は、あまりにも足りませんでした。
そんな中で、ファイナンシャル・プランナー(FP)という資格があることを知りました。名前は聞いたことがありましたが、それまで深く気にしたことはありません。調べてみると、お金に関する幅広い知識を体系的に学べるようです。
「これだ!」
私は迷わずFPの勉強を始めることを決意しました。43歳、新たな挑戦です。
2020年はFPの勉強をします。そして、必ず資格を取得します。まずは2020年5月のFP3級試験合格を目指します。
この頃、テレビではクルーズ船での集団感染のニュースが連日流れていました。「大丈夫かな」と他人事のように思っていましたが、この後、世界が大きく変わることになるとは、まだ知る由もありませんでした。

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