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胃がん闘病記 2019年6月「退院」 

胃がん闘病記

退院前の生活指導:自宅での療養に向けて

退院を前に、看護師さんから自宅での生活指導を受けました。手術で胃の容量が小さくなり、消化機能も低下しているため、これまでの生活とは少し変える必要があるようです。

1. 食事の工夫

最も気を付けるべきは食事でした。一度にたくさん食べられないので、1日5〜6回に分けて、よく噛んでゆっくり食べる「分割食」を勧められました。

ほとんどの食材は食べられますが、注意が必要なものもあります。麺類は無意識に飲み込んでしまいがちなので、ゆっくりと。また、不溶性食物繊維が多い山菜、ごぼう、たけのこ、きのこ、海藻類は、腸閉塞のリスクを避けるため、少量ずつよく噛んで食べるよう指導を受けました。

体重維持も大切な目標です。もし食事が難しい場合は、栄養補助食品も活用して、1日1,600kcalは摂取するように言われました。

2. ダンピング症候群への備え

術後に起こりやすいダンピング症候群についても説明を受けました。

  • 早期ダンピング症候群:食事中に起こります。小腸が急に膨らむことが原因で、動悸やめまい、脱力感などの症状が現れます。食事はゆっくりと、そして症状が出たら焦らず安静にすることが大切です。
  • 後期ダンピング症候群:食後2〜3時間後に起こります。低血糖が原因で、めまい、脱力感、震えなどの症状が出ます。症状を感じたら、アメなどで糖分を補給して安静にします。

3. 無理のない運動

体調に合わせて少しずつ運動をするよう促されました。ただし、術後3か月間は重いものを持ったり、お腹に力を入れるような運動は避けるようにと注意を受けました。


そして、いよいよ退院

2019年6月13日、手術から10日後に無事退院することができました。

家に帰ってまず直面したのは、掃除、洗濯、買い物など、一人暮らしならではの現実でした。体力がまだ完全に戻っていないので、落ち着くまでは実家で療養させてもらうことにしました。

1週間後には、切除した胃の病理検査の結果が出ます。そこで、最終的な病期(ステージ)が確定します。


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