ライフプランを描く中で、貯蓄と保険は将来の備えとして欠くことはできません。
しかし貯蓄と保険を上手に使い分けることは意外と難しいです。
同じ将来の備えですがその特徴には大きな違いがあります。
今回は貯蓄と保険の違いとメリット、デメリットを解説します。
「貯蓄は三角、保険は四角。」
貯蓄と保険の違いを表した言葉があります。
それは「貯蓄は三角、保険は四角。」です。
貯蓄は三角
◢ を思い浮かべてください。
貯蓄は少しずつ、長い時間をかけて積み上げていきます。
時間の経過とともに貯蓄額は増えていき、最後は目標額に到達します。
しかし途中でお金が必要になっても、その時点での貯蓄額分しか引き出せません。
保険は四角
▬ を思い浮かべてください。
保険は契約期間内であれば支払った保険料にかかわらず、契約された保険金額が受けられます。
しかし保険期間が終了すれば保険金額はゼロになります。
図で表すと以下の様になります。
貯蓄は時間の経過とともに貯蓄額が増えていきますが、保険は最初から保険金額が受けられます。
ただし貯蓄は使わなければ資産として残りますが、保険は保険期間が終了すれば保険金はゼロになります。
貯蓄と保険のメリット、デメリット
次に貯蓄と保険のメリット、デメリットをまとめます。
貯蓄 | 保険 | |
メリット | ・利用目的は自由 ・途中で引き出せる ・最後は資産として残る | ・保険期間内は一定の保証金が受けられる。 |
デメリット | ・積み立てた金額分しか貯まらない。 ・積み立てた金額分しか引き出せない ・引き出せば貯蓄額が減る。 ・もしもの時、必要金額が大きければ 不足が生じる。 | ・目的外の保証は受けられない。 ・途中解約した場合は損をすることがある。 ・保険期間が終了すれば保険金はゼロになる。 |
貯蓄と保険のメリット、デメリットは相関関係にあります。
貯蓄は将来の資産形成のために必要で、できれば途中で引き出すことなく積み立てたいです。
保険はもしもの時、保険金額が生活を支えてくれます。
保険と貯蓄はどちらか一方、二者択一ではなく「保険で貯蓄を守る」「保険期間内で貯蓄を行う」の様にお互いのメリットを生かした使い分けが大切です。
貯蓄と保険は大切です
「貯蓄は財産として残るが保険は残らない。保険は不要だ!」
ちょっと乱暴な言葉ですが雑誌やネットで時々見かけます。
確かにもしもの時、が訪れなければ保険は不要です。
でもそれは誰にも分かりません。
大切なのは貯蓄と保険の組み合わせです。
貯蓄と保険のメリットを生かし、もしもの時のリスクを抑え、将来のために備えましょう。
(出典)
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