2020年9月。仕事に復帰してから、1カ月が経ちました。
私の仕事は飲食業です。復帰後は週3日、1日3時間、主にランチタイムの厨房で調理作業を行っています。当初は短い時間から始めて、徐々に勤務時間を増やしていけるだろうと考えていました。
しかし、現実はそう甘くはありませんでした。仕事は順調とは言えない状況です。
大きな理由は、体力と集中力の欠如です。
<体力>
復帰前から体力づくりには励み、日常生活を送る上での体力はついていました。でも、仕事に必要な体力は全くの別物でした。特に夏場の厨房という環境もあってか、3時間働くのがやっとです。すぐに息が上がり、物を持つ手は震えてしまう。体の芯に力が入らないような感覚です。
<集中力>
仕事に戻ってきて、一番強く感じたのは「頭が回転しない」ということです。飲食業の厨房では、忙しいピークタイムを乗り切るために、常に先を読んで行動する必要があります。ところが、私は考えようとしてもまとまらず、意識があちこちに散らばって集中できません。長いブランクの影響なのか、ぼーっとしてしまう時間もありました。
2、3カ月もすれば、以前のように働けるだろうと甘く考えていましたが、どうやら難しそうです。復帰から1カ月経った今も、3時間勤務するのが精一杯でした。
後から聞いた話ですが、この頃の私は顔色も悪く、辛そうに働いていたそうで、いつ倒れるかと周囲のスタッフはヒヤヒヤしていたそうです。病気になる前の私を知っているスタッフからは、「受け答えが曖昧になったり、ぼーっとしている姿に衝撃を受けた」と言われました。周りには心配ばかりかけて、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
自分のペースではなく、周りに合わせて働くことの大変さ。考えながら動くことの難しさ。飲食業は体力勝負とよく言いますが、日常生活の体力と仕事の体力は、全く違うものなのだと痛感しました。
それでも、ほんの少しずつですが、仕事の感覚が戻ってきているのを感じます。周りに迷惑をかけながらも、2020年の夏をなんとか乗り切ることができました。




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