最近よく耳にする「NISA」、将来の備えのために始めた方も多いのではないでしょうか。
「でも投資は難しそう」「やってみたいけどよく分からない」そう思う方も多いでしょう。
今回はそんな声にお答えして「NISA」をざっくり解説します。
NISAって何?
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。
イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称がついています。
引用元:金融庁HPより
NISAが話題になっているのは「非課税制度」があるからです。
利益の20%・・・少ないかな?いやいや、長期投資を考えればこれは魅力的です。
ただNISAには「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の3種類あります。
まずは3種類の概要を見ていきます。
NISAは3種類
一般NISAの概要
一般NISAは2014年にスタートした非課税制度です。
対象者 | 日本国内に住む20歳以上の方 |
非課税枠 | 年間120万円までの投資額 |
非課税期間 | 5年間 |
非課税対象 | 非課税枠から得られる配当金・分配金・譲渡益 |
対象商品 | 上場株式、投資信託等 |
非課税枠は120万円です。この枠内でしたら対象商品を自由に組み合わせ購入することができます。また5年間活用できますので、最大で120万円×5年間=600万円まで非課税枠として活用できます。
ではここで注意点
一般NISAはある程度まとまった投資資金が必要ですので、短期間での積立、自分で商品を選び運用したい方に向いていると思います。
また投資ですので損失が出ることもあります。損をした分税金が控除される、といった事はありませんので気を付けてください。
つみたてNISAの概要
つみたてNISAは2018年にスタートした非課税制度です。
対象者 | 日本国内に住む20歳以上の方 |
非課税枠 | 年間40万円までの投資額 |
非課税期間 | 最長20年間 |
非課税対象 | 非課税枠から得られる配当金・分配金・譲渡益 |
対象商品 | 一定の条件を満たした金融庁の指定する投資信託 |
つみたてNISAのキーワードは「少額」「長期」「積立」です。
非課税枠は年間40万円までですが月換算では約3万円、これなら無理なく積み立てられますね。20年の長期間で運用すれば800万円までの非課税枠を利用できます。
また長期投資に適した商品が対象商品として設定されていますので、投資の初心者や長期で資産運用を行いたい方にとっては利用しやすいです。
ではここで注意点
つみたてNISAと一般NISAの同時利用はできませんので、投資の目的に合わせて選択しましょう。
年単位でつみたてNISA⇔一般NISAの変更はできますが、あまり頻繁に変更するのは投資目的が安定しないのでお勧めできません。
ジュニアNISAの概要
ジュニアNISAは未成年版NISAで、2016年から2023年までの期間限定です。
対象者 | 日本国内に住む0歳から19歳の方 |
非課税枠 | 年間80万円までの投資額 |
非課税期間 | 最長5年間 |
非課税対象 | 非課税枠から得られる配当金・分配金・譲渡益 |
非課税対象 | 上場株式、投資信託等 |
運用管理者 | 本人の2等親以内の親族(両親、祖父母等) |
払い出し | 18歳まで払い出し制限あり |
未成年対象の投資ですので運用管理者が設定されます。
ではここで注意点です。
期間限定ということもあり少し複雑かもしれません。
ジュニアNISAの利点は2つ考えられます。
まずジュニアNISAの資金を両親、もしくは祖父母が贈与の基礎控除内(年間110万円)で提供すれば、非課税で贈与と将来資金の準備の両方ができます。
次に子供にお金の教育ができます。本人名義の口座ですので、早いうちからお金の仕組みに触れることで将来に向けて金融リテラシー向上に役立てます。
NISAを上手に活用しよう
NISAは上手に活用できればライフプラン実現のため大きな力になります。
「資産運用には自信があるから一般NISAを・・・」
「老後資金を積み立てたいからつみたてNISAで・・・」
「家族みんなでNISAを活用し・・・」
「金融の勉強のために・・・」
ご自身の資産運用スタイル、目的、期間に合わせて3種類のNISAを使い分けてください。
またNISAは2024年に新制度に変わります。
更に使いやすい制度に変わっていきますので、当ブログでも新制度が確定次第配信していきます。
(出典)
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