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胃がん闘病記 2020年7月「仕事復帰へ、会社との話し合い」

胃がん闘病記

抗がん剤治療が終わり、新たな闘いの始まりです

長い一年がようやく終わりました。

2020年7月2日、一年間にわたる抗がん剤治療が終了しました。 副作用に耐え抜き、この日が来た安堵感は言葉にできないほど大きかったです。

翌週の診察で、医師からこう告げられました。

「抗がん剤治療、本当によく頑張りました。今のところ再発の兆候はありません。今後は3ヶ月ごとの血液検査、半年ごとのCT検査と胃カメラ検査を3〜5年間続けていきます」

「はい、頑張りました」

心の中でそう繰り返しながらも、「検査は続くのか…」と、これが一生続くかもしれない長期戦であることを改めて突きつけられた気がしました。

「仕事に復帰しても大丈夫ですか?」

この一言に、自分の未来をなんとか切り開きたいという強い願いを込めました。

「体調次第ですが、大丈夫だと思いますよ」

その言葉を聞いて、胸の奥で「よし、仕事に復帰するぞ!」と決意が固まりました。 飲食業という体力勝負の仕事ですが、少しずつ体を慣らしていきたいです。そう考えていた矢先、会社との話し合いで、雲行きが怪しくなっていきました。


仕事復帰を阻む「見えない壁」

「抗がん剤治療が終了しました。副作用も収まり、体力も回復してきましたので、仕事復帰を考えています」

私の言葉に対し、会社の反応は意外なものでした。

「それは良かった。でも、焦ることはないと思いますよ。もう少し新型感染症が落ち着いてからでもいいんじゃないかな」

当時のテレビ報道は、「基礎疾患のある人(がん患者)は重症化しやすい」という内容で溢れていました。飲食業は不特定多数の人と接する機会が多く、感染リスクが高いです。会社は私の体調を心から心配してくれていました。それは分かっていました。

でも、「それだと、一体いつになるんだろう…」という不安が頭をよぎります。

生活費の問題もありました。すぐに困窮するわけではありませんが、傷病手当金の期限は迫っています。少しでも収入を得なければ、先の見えない状況に耐えられそうにありませんでした。

健康を取るか、生活を取るか。 会社に言われた通りに待つべきか、強引にでも復帰を申し出るべきか。

どうしたらいいのか分からず、一人で悩んでいたその時、ふと病院内にあったある施設を思い出しました。

「がん相談支援センター」です。

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