2021年9月 FP3級試験対策として、過去5回分の試験内容から頻出論点を解説します。
今回は「金融資産運用」です。
経済指標
出題頻度☆☆☆☆☆
かなりの頻度で出題されます。
代表的な経済指標をまとめました。
発表機関 | 発表時期 | ポイント | |
GDP (国内総生産) | 内閣府 | 年4回 | 日本企業が国外で生産した付加価値は含まれません。 |
景気動向指数 | 内閣府 | 毎月 | 景気動向判断にはCI一致指数が使用されます。 |
日銀短観 | 日本銀行 | 年4回 | 景況感のアンケート結果を指数化したものです。 |
マネーストック | 日本銀行 | 毎月 | 法人、個人、地方公共団体が保有する通貨量の合計。 国、金融機関は含みません。 |
消費者物価指数 | 総務省 | 毎月 | 消費者が購入する物やサービスの物価の動きを表した指数です。 |
※発表機関、発表時期はよく問われます。
株式指数
出題頻度☆☆☆☆☆
かなりの頻度で出題されます。
※①と②の説明が逆になっていたり、「225銘柄」と「全銘柄」が逆になっている問題が出題されています。
個人向け国債
出題頻度☆☆☆☆
頻繁に出題されます。
個人向け国債を表にしてまとめました。
変動10年 | 固定5年 | 固定3年 | |
償還期限 | 10年 | 5年 | 3年 |
金利 | 変動金利 | 固定金利 | 固定金利 |
最低保証金利 | 0.05% | 0.05% | 0.05% |
購入最低単価 | 1万円以上 | 1万円以上 | 1万円以上 |
発行月 | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
個人向け国債は購入後1年経過なら期限内でも換金可能です。
ただし直前2回分の利息相当額が差し引かれます。
ポートフォリオ運用
出題頻度☆☆☆☆
頻繁に出題されます。
ポートフォリオ運用とは、性格の異なる複数の銘柄に分散投資し、リスクを減らして安定したリターンを目指すことです。
ポートフォリオ運用にはリスクを減らす、異なる動きをする銘柄の組み合わせが必要です。
(同じ値動きをすると下落相場では大損してしまいます。)
そこで「相関係数」を使用し、銘柄が同じ動きをするのか、異なる動きをするのか確認します。
※例えば「銘柄A」と「銘柄B」の相関係数が‐1に近づくほど、リスク低減効果は高くなります。
また∔1に近づくほど、リスク低減効果は低くなります。
セーフティネット
出題頻度☆☆☆
よく出題されます。
代表的なセーフティネットをまとめました。
普通分配金と元本払戻金
出題頻度☆☆☆
よく出題されます。
普通分配金とは、元本の運用により得られた利益から支払われる分配金です。配当所得として課税されます。
元本払戻金とは、元本を取り崩して支払われる分配金です。利益ではありませんので課税されません。
※普通分配金と元本払戻金の説明が逆になったり、課税金額を計算する問題が出題されてます。
頻出論点の解説は以上です。
FP3級試験の概要は以下を確認してください。
FP試験は出題範囲も広く、初めて学ぶ分野も多いと思いますが、要点をまとめて勉強すれば合格は十分可能です。
頻出論点を活用して合格を目指しましょう。
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