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これからは「チキンバーガー」の時代だ!!ブームの理由と食べ比べをリポートします。

食のトレンドリポート!

新型感染症が蔓延する中、一つの商品が注目されています。

それが、「チキンバーガー」です。

大手外食チェーンが相次いで参入し注目されていますが、なぜ今「チキンバーガー」なのでしょうか。今回はブームの理由と有力店の食べ比べをリポートします。

「チキンバーガー」ブームはどこから?

「チキンバーガー」ブームはどこから来たのでしょう。

きっかけはアメリカです。

2019年8月、アメリカのファーストフードチェーン「Popeyes Louisiana Kitchen」が新商品のチキンサンドを発売しました。
この商品は発売と同時に爆発的な人気を呼び、チキンサンド欲しさに様々な事件が起きるほど人々を熱狂させました。そして他のファーストフードチェーンも追随し、アメリカに一大チキンバーガーブームが起きました。

一方、日本ではチキンバーガーは珍しいものではありませんが、数ある商品の一つという位置づけでした。しかし、近年は「ご当地から揚げ」「台湾から揚げ」「韓流ブーム」など様々なチキンを使った商品が登場し、身近な食材となっていきました。

そして2020年、新型感染症の影響で外食産業は窮地に追い込まれ、新たなビジネスモデルを模索することになります。そこでまず注目されたのが「から揚げ」です。外食が出来なくても様々なケースで利用できる「から揚げ」は一気に店舗数を増やし、ブームとなりましたが過当競争ともいわれています。

他社との差別化と新たなビジネスモデルを目指し、次に注目されたのが「チキンバーガー」です。既にアメリカでブームとなった実績、身近な食材であるチキン、ブームとなる条件は揃っています。各社「チキンバーガー」の開発と店舗展開に乗り出し、今日に至ります。

「チキンバーガー」ブームの理由は?

「チキンバーが」ブームの理由はいくつか考えられます。

チキンの安定供給

主要食材であるチキンは年々国内消費量が上昇していますが、相場価格は安定しています。

牛肉や豚肉に比べて安価に、大量に仕入れることができますので扱いやすい食材となっています。

食の健康志向

チキンの特徴として高たんぱく、低脂肪が挙げられます。

近年は食に健康志向が求められていますが、コンビニで発売された”サラダチキン”がチキンの健康イメージを一気に高め、チキン = 健康が定着していきました。

ファーストフードの強み

新型感染症が蔓延する中、外食産業は大きなダメージを受けましたが、業績を伸ばしているジャンルもあります。

それがファーストフードです。

イートイン、テイクアウト、宅配、あらゆる状況に対応でき、おうち時間が長くなった家庭の食卓を支えています。

ハンバーガー市場への切り込み

ハンバーガーといえば、トップに君臨するマクドナルドを思い出します。

圧倒的な売り上げと店舗数でハンバーガー市場をけん引し、ハンバーガーの認知度を高めてきました。そんなハンバーガー市場と巨大企業に真っ向から立ち向かうのは無謀と思われます。
しかし、切り口を変えればまだまだハンバーガー市場に切り込んでいけます。代表的なのが「グルメバーガー」です。価格で勝負せず、圧倒的な品質とサービス、店構えを武器にハンバーガー市場に切り込み新たな立ち位置を築いています。

チキンバーガーも同じです。ハンバーガー市場の認知度は十分ですので、チキンバーガーとしての立ち位置を築けば十分に勝負できます。

「チキンバーガー」食べ比べをリポートします。

さあ「チキンバーガー」を食べましょう!

TORIKI BURGER

まずは「鳥貴族」を展開する(株)鳥貴族ホールディングスのTORIKI BURGERです。

注文は「トリキバーガーセット」です。

価格は税込590円(訪問当時)です。

バンズは柔らかくほんのり甘みを感じます。チキンはさっくり、肉厚でジューシー、程よくスパイスを感じ食べ応え十分です。

チキンにボリュームがありますので、このセットで十分満足できます。

他にも焼き鳥屋らしいバーガーメニューもあり、”焼き鳥屋のチキンバーガー”という位置づけで差別化できると思います。いずれはビールとチキンバーガー・・・なんて想像しちゃいます。

Lucky Rocky Chicken

次は「ロイヤルホスト」や「てんや」等を展開するロイヤルフードサービス(株)のLucky Rocky Chickenです。

注文は「オリジナルバーガーセット」です。

価格は税込800円(訪問当時)です。

でかい!!チキンの厚み、噛み応え、十分すぎます。ビネグレットサラダがさっぱりしていて意外と食べきれます。チキンを食べる満足感にあふれています。

ただビネグレットサラダに好き嫌いがあるかもしれません。パクチーは抜けるそうなので気になる人は確認してください。

値段はファーストフードとしてはやや高めですが、徹底的にチキンにこだわった商品です。商品力の高さでチキンバーガーブームを牽引してほしいです。

DooWop

最後はダイニングイノベーショングループの(株)すみれが展開する「DooWop」です。

お洒落な外観ですね。本場アメリカを感じさせます。注文は「チーズバーガーセット」です。

価格は税込690円(訪問当時)です。

チキンは肉厚、ピリッとスパイシーで食欲をそそります。バンズも程よくチキンの旨味を引き立たせます。今回はチーズバーガーにしましたが、チーズにコクがあって美味しいです。チキンとの相性ピッタリです。

ボリュームがありますがスパイスが効いていますので、もう一つ食べたくなります。

注文、会計は食券機で、提供もセルフです。まさにファーストフード、無駄を省いてこれからの時代に則した店づくりです。オペレーションも今回の3店舗の中では最も洗練されていました。

「チキンバーガー」を食べよう!!

今回は3店舗食べ比べましたが、三者三様、個性を前面に出し美味しい「チキンバーガー」を提供しています。

新型感染症が蔓延する中、外食産業は厳しい状況が続きます。

「チキンバーガー」は現状を打破する起爆剤になりえるでしょうか。これからの展開次第ですが、「チキンバーガー」は大きな可能性を秘めていると思います。

これからも「チキンバーガー」に注目し、美味しい「チキンバーガー」を楽しみたいと思います。

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