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胃がん闘病記 2019年7月「長期療養に入る前に会社との話し合い。仕事と病気療養の両立」

胃がん闘病記

抗がん剤の副作用は想像以上。仕事はどうする?

抗がん剤の副作用が、想像以上に強く出ました。

副作用の程度や種類には個人差があると聞いていましたが、私の場合は下痢と腹痛が特にひどいです。食事の量や摂り方には気をつけているものの、日常生活に支障が出るほどつらい症状に悩まされています。

「この状態で、仕事どうしよう……」

当初は6月に手術をして、3〜4ヶ月休養すれば年末年始には職場に復帰できるだろうと楽観的に考えていました。でも、現状を考えるとそれは難しそうです。

私の仕事は飲食業です。動き回って接客し、料理を作り、時には味見をする。人と接し、体を張る仕事です。

無理に動けば腹痛に襲われ、料理の匂いで吐き気をもよおし、味見をすれば下痢の症状が悪化する。衛生面も心配ですし、何より体がもちません。

担当医との話し合い

まずは担当医に仕事の相談をしました。

医師の見解はこうです。

  • 「抗がん剤の副作用(下痢と腹痛)が多く出ていますので、無理はできません。」
  • 「仕事を再開するなら、体調に合わせて少しずつ行ってください。」
  • 「最初は短い時間から、人混みを避けて(免疫力が落ちているので)、デスクワークを中心にしましょう。」
  • 「副作用の症状が出たら、すぐに休みを取りましょう。」

それが理想的なのはわかります。
でも、私の仕事は飲食業です。仕事内容を詳しく説明すると、担当医からは「その仕事はちょっと難しいですね。休めるなら無理せず休むのも選択肢の一つです」とはっきり言われました。

健康な時には気づきませんでしたが、飲食業は体が資本だと痛感しました。

会社との話し合い、そして決断

担当医の見解を書面にまとめてもらい、いよいよ会社と話し合いました。

私としては、想像以上の副作用に苦しんでいる今、無理はしたくありません。担当医の見解と私の状況を伝えると、会社はこう言ってくれました。

「無理せず休みなさい。元気になってから復職すればいいよ。」

この言葉には本当に救われました。

「もしかしたら働けないならクビになるかも……」と不安に思っていたので、理解のある会社でよかったと心から思いました。

その後、休職中の社会保険料や住民税の支払い方、そして傷病手当金の手続きについて確認しました。


病気と仕事、そしてお金

病気療養と仕事、生活とお金は切り離して考えられません。

私の場合は、会社の理解があり、休職という形で治療に専念できることになりました。生活面でも、実家に戻って日常生活のサポートを受けられることになり、金銭面も傷病手当金で何とかまかなえそうです。

でも、もしこの中のどれか一つでも欠けていたらと考えると、ぞっとします。

  • 病気を理由に解雇されたら……
  • 生活費が足りなくなったら……
  • 無理して働いて症状が悪化したら……
  • 頼れる身内や知り合いがいなかったら……

誰もが安心して療養できる社会のために、公的にも私的にも改善すべき問題はたくさんあると思います。

当事者になって初めて、こんなにも多くのことに気づかされました。

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