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胃がん闘病記 2020年7月「仕事復帰に向けて、がん相談支援センターで相談」

胃がん闘病記

「がん相談支援センター」で得た、仕事復帰への道筋

会社との話し合いで、すぐに仕事復帰ができないと分かり、私は途方に暮れました。抗がん剤治療が終わり、担当医からも復帰の許可が出ているため、傷病手当金も打ち切られる可能性が高いです。すぐに生活に困るわけではないですが、安定した収入がないのはやはり不安でした。

そこで、私は病院内に設置されている「がん相談支援センター」を訪れることにしました。

相談員の方にこれまでの経緯と、仕事復帰への不安を正直に話しました。私の仕事や生活環境、そしてがん治療の経過をじっくりと聞いてくださった後、具体的な解決策を一緒に探してくださったのです。

相談で分かったことは、大きく分けて3つありました。

1. 仕事復帰について

担当医の許可が出ているため、復帰そのものに問題はないとのこと。ただし、体力的な問題を考慮し、最初は短時間勤務から始め、徐々に時間を延ばしていくのが望ましいというアドバイスをいただきました。

2. 新型感染症のリスクについて

飲食業である以上、感染リスクがゼロではないのは事実です。しかし、それはどの仕事も同じこと。当時の報道で「基礎疾患のある人は重症化しやすい」と言われていましたが、科学的な根拠はまだ確立されていませんでした。適切な感染対策をすれば、過度に恐れる必要はないと教えていただきました。

3. 会社との話し合いの進め方

最も重要なのは、担当医に「仕事復帰に向けての診断書」を書いてもらうことでした。仕事上の注意事項や、新型感染症に対する専門的な見解も合わせて記載してもらうことで、会社も判断しやすくなり、私も安心して復帰できるというわけです。

1時間ほどの相談でしたが、親身になって話を聞いてくださったおかげで、漠然としていた不安が一つずつ解消されていきました。

特にありがたかったのは、相談員の方が「診断書の件は、私から担当医に話を通しておきます」と言ってくださったことです。一般的に、診察で医師と深く話すのは難しいと感じることがあります。忙しそうだからと遠慮したり、変な質問をしてはいけないと勝手に壁を作ってしまうことも少なくありません。

自分のことなのだから、どんどん質問して不安を解消すべきだと頭では分かっていても、なかなかできないのが現実です。

しかし、今回は相談員の方が間に入ってくださったおかげで、スムーズに話が進みました。

1週間後、完成した診断書を受け取ると、そこには「仕事復帰に向けての担当医の意見」「復帰後の注意点」「新型感染症に対する見解」が明確に記されていました。


この診断書を手に、私は再び会社と向き合うことにしました。

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