皆さん生命保険に加入していますか?
万が一の時、残された家族や大切な人の生活を守るために加入している人も多いと思います。
でもあなたが加入している生命保険、ご家族はご存じですか?
保険に入ったからもう安心、ではありません。保険内容をご家族に伝える前に万が一の時を迎えたり、認知症になり伝えることができなくなってはご家族は安心できません。
そんな時のために知っておいてほしい制度があります。それが「生命保険契約照会制度」です。
保険金の請求方法は?
まず最初に保険金の請求方法について確認します。
保険金は支払事由(死亡など)が発生したら自動的に支払われるものではありません。こちらから保険会社に連絡して、手続きが始まります。
流れとしては、
- 加入している生命保険会社に連絡。
- 必要書類を確認する。
- 必要書類を提出する。
- 保険会社が書類を確認し、問題がなければ保険金が支払われる。
となります。
忙しくて保険金の請求を忘れた、なんて事の無い様に手続きは早めに始めましょう。
生命保険契約照会制度とは
では連絡すべき保険会社が分からなかったら、どうすればよいのでしょう。
保険加入者が突然亡くなった、認知症になり保険の有無が分からなくなった、保険証書を紛失した、等が考えられます。
そんな時に活用できるのが「生命保険契約照会制度」です。
2021年7月1日から始まった制度で、保険の有無を生命保険協会に加盟する生命保険会社に一括で確認することができます。
今回創設する「生命保険契約照会制度」では、契約者・被保険者がお亡くなりになった場合、認知判断能力が低下している場合において、法定相続人、法定代理人、3親等内の親族などからの照会を生命保険協会が受け付け、照会対象者に関する生命保険契約の有無について一括して生命保険各社に調査依頼を行い、生命保険各社における調査結果をとりまとめて照会者に回答いたします。
引用元:一般社団法人 生命保険協会 生命保険契約照会制度の創設
制度の利用料は1回3,000円(税別)、生命保険協会のHPにアクセスし照会手続きを行います。
契約照会により保険の有無が分かったら、改めて該当保険会社に連絡し手続きを開始します。
残された家族のために
高齢化社会が進む中、家族内でも生命保険の契約内容が把握できない事例が増えています。せっかく保険に加入しても請求されなければ意味がありません。
保険は相互扶助です。残された家族のためにも、保険加入者の思いのためにも、「生命保険契約照会制度」はぜひ覚えておいてください。
(出典)
一般社団法人 生命保険協会
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