これはピザなのか?ドリアなのか?
ドミノピザの新メニュー「ピザライスボウル」がちょっとした話題になっています。
でもこの新メニュー、飲食店におけるメニュー開発のヒントが詰まっています。
今回は「ピザライスボウル」から考えるメニュー開発のヒントを解説します。
「ピザライスボウル」はメニュー開発のヒント!
「ピザライスボウル」から考えるメニュー開発のヒントは2つあります。
不満からニーズを探る
新型感染症が蔓延し、おうち時間が長くなりテイクアウト、デリバリー需要が大きく増えました。
その中でもピザは子供や若い人には人気メニューです。
みんなで取り分けて、色々な種類を注文して、様々なシチュエーションでピザは登場します。
でもおうち時間がどんどん延長されると、ちょっと変化が欲しくなってきます。
「ご飯が食べたいな・・・」
ピザは子供に人気だから優先順位は高くなります。
でもご飯も食べたい、でもわざわざ他店から注文するのも面倒、ピザもいいけどちょっと不満、不満がたまってきます。
この不満、見逃してはいけません。大きなニーズ(需要)になります。
飲食店のメニュー開発は時として料理人の発表会になってしまいます。
腕によりをかけて料理を作るのは当然ですが、作りたいメニューと売れるメニューには大きな差があることを忘れてはいけません。
作りたいメニューは料理人目線、 売れるメニューはお客様目線です。
売れるメニューを開発するならヒントはお客様の不満にあります。
そこにニーズが存在します。
「ピザライスボウル」はお客様の不満を捉えたメニューです。
メニューに繋がりを
メニュー開発をする時、他のメニューとの繋がりを意識していますか?
メニューに繋がりがあると
「○○と○○」の様に and で注文されます。
メニューに繋がりが無いと
「○○か○○」の様に or で注文されます。
and と or 、この違いは注文数の違いになり客単価の違いになります。
ピザライスボウルはどうでしょう。
ご飯の不満を解消する新メニューでありながら、ピザという条件で他のメニューと繋がっています。
「○○ピザと○○ピザ、それとライスボウルと○○・・・」
みんなで取り分けたり、ピザにもう一品の選択肢を与えます。
これが極端な例ですがカレーだとしたら、
「ピザかカレー」
二者択一になります。
メニュー開発には他のメニューとの繋がりを意識しましょう。
「ピザライスボウル」食べてみました
ピザライスボウルはよく考えられたメニューです。
これは食べたくなりますね。
はい、食べてみました。
ピザライスボウル 炭火焼チキテリ
「ピザライスボウル 炭火焼チキテリ」です。
見た目はドリアですが、食べてみるとびっくり!これはピザです!!
ちょっとハーブが効いたトマトソースがピザだと主張しています。
ご飯を食べながら照り焼きチキンピザを食べている不思議な感覚です。
ピザライスボウル シーフード・スペシャル
「ピザライスボウル シーフード・スペシャル(ホワイトソース)」です。
これはドリアですね。
トマトソースが入ってないと、ピザ感がありません。美味しいドリアです。
焼きたて プチパンケーキ
一緒にデザートもいただきます。
「焼きたて プチパンケーキ」です。
もっちりとした弾力がクセになります。
そのままでもバターのいい香りがして食欲をそそりますが、メープルシロップをかけると甘さのコクが引き立ちます。
ピザライスボウルはピザ?ドリア?
ピザライスボウルは飲食店のメニュー開発のヒントが詰まっているだけでなく、味も話題性も十分です。
ではピザライスボウルはピザか?ドリアか?
私は、ピザだと思います。
トマトソースがこんなにピザだと主張してくるとは思いませんでした。
新型感染症が蔓延しおうち時間が長くなりましたが、楽しい食事のため、新メニュー開発にはこれからも期待しましょう。
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