もし病気になったら、入院したら、手術したら・・・治療に専念したいけど医療費も心配です。
厚生労働省の調査(平成29年)によると私も罹患した「胃がん」では平均入院日数が19日となっています。年々短くなる傾向ですが入院し手術を行えば医療費は高額になります。
そんな時に活用できる制度があります。
「限度額適用認定証」です。
「限度額適用認定証」とは
医療費が高額になりそうなときは限度額適用認定証をご利用ください。医療機関等の窓口でのお支払いが高額な負担となった場合は、あとから申請いただくことにより自己負担限度額を超えた額が払い戻される「高額療養費制度」があります。
しかし、あとから払い戻されるとはいえ、一時的な支払いは大きな負担になります。
「限度額適用認定証」を保険証と併せて医療機関等の窓口(※1)に提示すると、
1ヵ月 (1日から月末まで)の窓口でのお支払いが自己負担限度額まで(※2)となります。※1.保険医療機関(入院・外来別)、保険薬局等それぞれでの取扱いとなります。
※2.同月に入院や外来など複数受診がある場合は、高額療養費の申請が必要となることがあります。保険外負担分(差額ベット代など)や、入院時の食事負担額等は対象外となります。
引用元:協会けんぽHP
医療費が高額になったときに活用できる制度は「高額医療費制度」と「限度額適用認定証」があります。
「高額医療費制度」は一旦窓口で医療費を支払い、後から申請し払い戻される制度です。しかし医療費が高額になると一時的とはいえ負担は大きいです。
「限度額認定証」は窓口での支払いが自己負担限度額までです。それ以上の支払いはありませんので(自己負担分は別)医療費のめどが立ちます。これから高額な医療費がかかるのが分かっていれば限度額認定証を活用したいですね。
では自己負担限度額の計算方法です。
ざっくり計算しますと、月収30万円の会社員は8~9万円が限度額となります。
私が胃がんで入院、手術した時の治療費は31万円(自己負担分は別)でしたが、限度額適用認定証を活用し9万3千円(自己負担分は別)になりました。
申請方法と注意点
限度額適用認定証は各健康保険の窓口に申請し発行してもらいます。
各健康保険によって違いますが、発行まで1週間ほどかかりますので余裕をもって申請しましょう。
その後限度額適用認定証を病院に提示します。
では利用時の注意点です
限度額適用認定証は月単位で計算されます。
私が胃がんで入院した時は月をまたいでの入院でしたので、入院費全てが適用とはなりませんでした。病気は待ってくれませんのでこれは仕方ないです。
また外来と入院は別で計算されますので、合算して高額になったときは別に「高額医療費制度」の申請が必要です。外来も検査次第では医療費が高額になります。ひと月で外来~入院となったら高額医療費制度に該当するか確認しましょう。
少し制約はありますが健康保険の3割負担に比べればずっと少なく済みます。
限度額適用認定証を活用しよう!
病気になると身体的にも、精神的にも、経済的にも負担が大きくなります。
でも病気は待ってくれません。
安心して治療に臨むためにも、「限度額適用認定証」をぜひ活用してください。
(出典)
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