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保険は損?得?保険の正しい考え方、解説します。

病気とお金の話

皆さん保険に入ってますか?

保険は「万が一」「もしも」の時の備えで入っている方が多いと思います。しかし今の保険が本当に正しいのか、保険料が高すぎないか(安すぎないか)不安を感じることもあると思います。

特に「○○保険はお得!」「△△保険は無駄!」なんて情報を見たりすると余計不安になってしまいます。

ですが保険に入る本当の意味を忘れないでください。

今回はなぜ保険に入るのか、保険の正しい考え方を解説します。

保険の歴史

まずは生命保険の歴史について見ていきます。

まず、生命保険はいつ誕生したのでしょうか。近代的な生命保険が生まれるまでの歴史をみてみましょう。

中世ヨーロッパでは、商人たちは職業ごとに同業者組合「ギルド」を作り、冠婚葬祭など組合員の経済的マイナスを組合全体で分担しあっていたことから、このギルドを生命保険の起源とする説があります。

さらに、17世紀のイギリスにおいて、教会の牧師たちが組合を作り、自分たちに万が一のことがあった場合に遺族へ生活資金を出すために保険料を出し合う制度をはじめました。しかしながら、この制度では全員が同じ金額の保険料を支払っていましたが、人の死亡率は年齢とともに上がっていくので、若い人よりも年をとった人の方がお金をもらえる可能性が高く不公平でした。そのため組合はほどなく解散してしまいました。

その後、イギリスのジェームス・ドドソンという数学者によって、公平な保険料分担の方法が発見され、1762年に世界で初めて近代的な保険制度に基づく生命保険会社が設立されることになります。

引用元:一般社団法人 生命保険協会HP

日本では1862年、福沢諭吉の著書「西洋旅案内」で初めて保険制度が紹介されました。

そして1881年(明治14年)日本初の近代的生命保険会社として明治生命(今の明治安田生命)が設立されました。

保険は「相互扶助」

保険の歴史が示すように、人々は暮らしの中で避けられないリスクをお互いが支えあってきました。

「病気になったら・・・」
「火事で家を失ったら・・・」
「収入が途絶えたら・・・」

そんなリスクに備えるのが保険です。

そして保険は「相互扶助」で成り立っています。

「相互」はお互いに、「扶助」は助けるです。多くの人が少しずつお金(保険料)を出し合い大きなお金を作り、リスクに直面し困っている人にお金(給付金)を渡す、いつ訪れるかわからないリスクに皆で備えます。

保険は小さな負担で大きな安心を作り上げる、現代社会になくてはならない制度です。

必要な保険は?

しかしすべてのリスクに対し保険に入っていたのではキリがありません。

では何に対して保険に入ればいいのでしょうか?

一つのリスクに対する備えを見ていきましょう

例題)あなたは自動車事故(リスク)に対してどのように備えますか?

①自動車に乗らない(リスクの回避)

②安全機能を搭載し、安全運転に心がける(リスクの制御)

③事故を起こしても保有財産で何とかする(リスクの保有)

④事故を起こしても両親に何とかしてもらう(リスクの転換)

⑤保険に入る(保険)

リスクには様々な対処法があります。

そして対処できる範囲はその人の生活様式、家族構成、資産状況によっても変わってきます。

あなた自身に当てはめて考えてみてください。

リスクを回避できますか?

制御できますか?

保有できますか?

転換できますか?

リスクを回避も、制御も、保有も、転換も出来ない時、それが本当に保険が必要な時です

保険は損得で考えない

私たちの日常は、平和に思えて実は多くのリスクに囲まれています。

病気、火事、事故、自然災害・・・いつ、どこで、誰に起きるかわからないから日頃の備えが必要です。

「転ばぬ先の杖」

保険は損得で考えるのではなく、安心した日常を送るための備えとして考えてください。

(出典)

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